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Channel: 95歳ブログ「紫蘭の部屋」
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(109)ユリの花

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         (109)  「ユリの花」   

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   「立てば芍薬、座れば牡丹・・歩く姿は百合の花」と美人の形容に使われるユリの花は楚々として実にきれいですね。
 「百合」はユリ科の球根草で、日本には山百合、鬼百合、車百合など15種の百合が自生しています。  キリスト教では「白百合」を純潔の象徴として聖母マリアに捧げ、クリスマスや結婚式にはなくてはならない聖花になっています。

 今の聖花には日本の鉄砲百合が使われており、日本は聖花の産地といして世界的に有名です。

         白百合や愁いはいつも新しき    竹久夢二

     「カサブランカ」

  白百合は日本特産ですが、白いユリで世界的に有名なのは「カサブランカ」ですね。
 カサブランカは1970年代にオランダで作られた大柄の純白のユリで、「ユリの女王」として世界的なブームになりました。 結婚式のブーケや贈り物によく用いられます。

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                    ↓    (これは純白では無いので園芸種でしょうか)
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        「ミゼットカサブランカ」
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数年前の母の日に息子から送ってきた≪ミゼットカサブランカ≫が今年も咲いてくれました。
カサブランカよりも少し小さくて、花びらにしわしわがあります。

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         灯ともせば傾く如し瓶(かめ)の百合   佐藤紅緑


        「オニユリ」

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 「オニユリ」は全国どこにでも分布している多年草ですが、もともとは野生種ではありません。球根を食用にし、また花を観賞用にするので人から人へと、次第に広まりました。

 オニユリの花は下向きに咲き、花びらの色は鮮やかな橙色ですが、黒い斑点が気味が悪いので鬼百合という名がついたのかもしれません。   ちょっと気の毒ですね。       
でも「歩く姿が百合の花」といいますが、オニユリが歩いたら・・どうでしょうか。。
 
     花は咲いても種が実らない鬼百合です。

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         ↓   「車ユリ」      白山にて

  「クルマユリ」は、オニユリによく似ていますが、少し小型で花びらが上に極端にめくれ上がっています。日本アルプスなど高山のお花畑でよく見かけます。

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                    「ウバユリ」       槍ヶ岳登山路

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 ↑ 「ウバユリ」は山中の林の中に咲くユリ科の多年草で、茎の先端に5輪程度の花を横向きに咲かせます。花は大きくは開かず、先端がやや反ったラッパ型になっています。 色は緑色がかった白で、花びらの先端や内側の奥の方に赤褐色の斑点があります。
               

              「黒百合」           

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                                            ミヤマクロユリ    (槍ヶ岳登山路)

 「黒百合」は北海道の平地や高山に生育している黒っぽいユリで高さは50センチくらいですが、本州のアルプス地方に見られる「ミヤマクロユリ」は高さが20㌢くらいしかありません。
 花期は夏に、茎の先に一個~数個の鐘状の花を斜め下向きにつけています。花びらは6個で暗紫褐色または黒紫色に網目の模様があり、悪臭もするのであまり感じの良い花ではありません。

  昔、映画「君の名は」の主題歌に「黒百合の歌」がありました。


      ♪ 黒百合は 恋の花
         愛する人に 捧げれば
         二人はいつかは 結びつく
         あああ・・あああ・・
         この花ニシパに あげようか
         あたしはニシパが 大好きさ



   *明日はゴルフの予定だが、降雨100%の予報・・・ああああ~




(57)七夕

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       (57) 「今日は七夕」
 
 今日は7月7日、七夕ですね。
 子供のころは朝早く近くの堀の蓮の葉の上にたまった露の玉を集めてきて、硯の水にしました。 その水で墨をすって、七夕の短冊に書くのです。「成績があがりますように・・」
 一ヶ月遅れの8月7日、小学校は夏休み中ですが生徒は登校して、大きな笹竹を立ててみんなの短冊を飾りました。色紙で奴サンや家の形、投げ網などを作ってぶら下げたあの頃が懐かしい!


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            蓮の葉の露をすくって帰ったのは何時の日か。。

 
  「七夕」は、「牽牛星」と「織姫星」が年に一度天空で出会う日だそうです。
    今、近くの紡績工場のあとに「織姫像」が建っています。
 (戦前、従妹がここに勤めていて、胸の病で亡くなりました。まだ16歳の、くりくりした大きな目の色白の少女でした。女工哀史の野麦峠を思い出します。)


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                                                   (織姫像)

 
  * 「七夕の起源」

 平安時代には上流の子女が「乞巧典・キッコウテン」という星祭をしたそうですが、もともと七夕にはお祓いの意味が強かったのです。
 
 たとえば、この日には女性は髪を洗い、町家では硯や仏具を洗ったといいますが、要するにお盆前の前夜祭ともいうべき「清めの日」でした。
  実際、今でも地方によってはタナバタの日に「タナバタ馬」という馬に乗ってご先祖さまが帰ってくる、という信仰があり、ワラで作った馬を屋根の上の乗せたりするといいます。
 
 もともと昔は天の川のよく見える初秋の行事でしたが、新暦になってジメジメした梅雨時の行事になってしまい、星祭りの行事としては、まだ梅雨の残る7月7日はあまり適当な時期とはいえないでしょう。
      ・・・・・

(110)アガパンサス

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                     (110)  「アガパンサス」   

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  「アガパンサス」 はアフリカ原産でユリ科の多年草です。
  6,7月ごろに紫色の花が放射線状に咲き、全体はまるい球状に集まっています。
 
 日本名は「紫君子蘭」ですが、君子蘭とは関係がなく、花のつき方が君子蘭(ヒガンバナ科)に似ているので紫君子蘭と付いたのでしょう。


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   「アガパンサス」は 南アフリカ原産で明治の中期に日本に渡来しましたが、 根が丈夫なので土手の土の流出を防ぐためによく植えられています。


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    花色は淡紫色のほか、白色もあります。

                 【白色も清潔感があっていいですね】  

 
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    *今日は雲はありますが、雨にはなりませんでした。
    昨日のゴルフは雨でキャンセル、一日違いならよかったのに。。
    皮肉なものです。これで涼しくなる秋までゴルフはお預けです。ザンネン・・
    家内の歯医者さんまで、車の運転でお付き合いさせられました。。




(111)大葉ぎぼうし

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      (111)  [オオバギボウシ]     

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                          【清楚で可憐な大葉ギボウシ】 
  
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 「オオバギボウシ」はユリ科の多年草で山の草原や明るい林でよく見られます。
  楕円形の葉が大きくて幅が15センチくらいもあります。
  花期は6~8月で、漏斗型の白色または淡紫色の花をやや下向きにつけます。

  花は下から上へと次々に開いて行きますが、 そのつぼみが、京都の五条の橋などで見られる橋の欄干の擬宝珠に似ているので、この名がついています。

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             片蔭(かたかげ)をうなだれてゆくたのしさあり     西垣  修 
 

*暑いですねー、昨日今日36度もありました。そろそろ梅雨明けかな?
  窓を開け放って、あちこち掃除をしたり、寝茣蓙を拭いたりしていたら汗が吹き出しました。
   今年初めてエアコン全開です。気持ちいい!!
   こんな便利なものを作るなんて、人間は頭がいいですねー。。

  今夜は飲み会です。この暑いのに焼肉だとか。。
  若いもんにはかないません。。 トホホー
  さて、うなだれて、ビールを飲みに出かけるか。。


(112)ネムの花

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      (112) ネムの花

               【舞扇のようにあでやかな、ネムの花】  

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  合歓(ネム)の木はマメ科の落葉小高木で、本州、九州の日当たりの良い山野に自生しています。 睡眠運動といって夜になると葉がお互いに重なりあって眠るので「ねむの木」といい、別名も「夜合樹」といいます。
 ねむの木は枝を横に広げて木陰を作るので、公園樹などとしてよく植えられています。


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 合歓の木は、6~7月ごろに紅色の刷毛を散らしたような美しい花をたくさん咲
かせます。
 この,花のように見えるのは細長いおしべで、めしべは根元の方ににあって全く目だちません。
 花は夕方葉が閉じる頃に咲いて、朝方は葉が開く前からしぼみ始めます。
    
      柔らかに夜着の白さに浮かびきし
        そのたそがれの合歓の花かな      土岐善麿 

  
      【夢のように開くねむの花】

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      象潟(きさがた)や雨に西施がねぶの花    芭蕉

   

 雨に濡れた合歓の花は、中国春秋時代の美人「西施」のような美しさを思わせるのでしょうか。

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  *今日も不安定な天気で、朝方は風もさわやかでしたが、だんだんに蒸し暑くなりました。
   食料品の買い出しのスーパー行きで、今日も終わりました。
   明日はどんな一日になるだろう。。


        昨日またかくてありけり
        今日もまたかくてありなむ
        この命なにをあくせく
        明日をのみ思いわずらふ          藤村  

  

(113)夏椿と姫沙羅

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            (113) 夏椿     

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 「夏椿」は別名を「沙羅の木・シャラノキ」といい、椿では珍しい落葉樹です。
 平家物語にも「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」とありますが、当時の日本ではこの「夏椿」がインドの「沙羅の木」と間違われていたようですが、本来の沙羅の木は夏椿とは全く別種の花です。


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                          葉の色に白は淋しき夏椿     高木晴子         

 夏椿の花は、朝開いて夕方には落花してしまう儚い一日花です。その儚さが、諸行無常のたとえとして、平家物語にも取り上げられたのでしょう。
  
 日本の「夏椿」は樹高5~10m、花径は6~7センチ、6月半ばから7月始めの梅雨時に咲くので「夏椿」と言いますが、本来の椿と違い、椿に似た白い五弁の花ビラのふちには小さいしわしわがあります。


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    「沙羅の花」

               また立ちかえる水無月の
        嘆きをたれに語るべき。
        沙羅のみづ枝に花咲けば
        かなしき人の目ぞ見ゆる。
       芥川龍之介

            
               (ナツツバキの落花)
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              「姫沙羅・ヒメシャラ」

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【姫沙羅・ヒメシャラ】は日本特産種でツバキ科ナツツバキ属の落葉小高木。箱根以西の太平洋側の本州、四国、九州に分布しています。 
 
 むかし、夏椿が沙羅の木と間違われていたので、夏椿には沙羅の別名がありますが、ヒメシャラも小型の夏椿という意味で「姫沙羅・ヒメシャラ」と言う名前がついています。


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 佐賀の方言では「サルスベリ」と言いますが、これは幹の肌がサルスベリ同様につるつるしているので間違われたのだと思います。その木肌が美しいので床柱によく使われています。
 葉は夏椿よりも小さく細くなって居て、花の径も2センチ位と小さいです。
  但し、夏椿と違い、花びらのしわしわがありません。


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          (ヒメシャラの落花)

  一日花なので、毎日、足の踏み場もないほどたくさんの花が落ちます。
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(58)今日は13日

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        (58) 今日は13日

 今日は7月13日。未明には大分で震度5の地震があったらしい。2時52分、トイレに起きたとき、ちょっとぐらっときたが、あれが地震だったのか・・
朝からシトシトと雨が降っているし、なんだかいやな13日だ。

 とにかく13と言う数字はあまりいい数字ではないらしい。
西洋では、13日の金曜日は縁起の悪い日になっているようだ。キリストが磔に遭ったのが、13日の金曜日だったのが原因らしい。それに「最後の晩餐」の参加者も13人だったし、キリスト教徒でなくても何となく13という数字は気持が悪い。

イメージ 2 自分にとっても7月13日は悪い思い出の日である。
今から13年前!の78歳の時に九重山登山中に山頂近くで滑落して右足首を骨折した最悪の日なのである。
 でも、金曜日でなく、土曜日だったのが不幸中の幸だったのだろう、見知らぬ登山者に抱えられて避難小屋まで行き、救難ヘリで助けてもらったのである。。

← (最後の九重登山、このあと滑落してしまった。。)


 ふと思い出して大阪外語時代の戦時中の今日の日記を見てみた。
 昭和19年の7月13日、このころは学徒動員で大阪城内にあった「陸軍造兵廠」に出かけて最新式の巨大な高射砲を作る工場で働いて居たころだ。
  もう70年にもなる。。
   ・・・・・

       
       (五式高射砲)                          「昭和19年7月13日」
イメージ 1 勤労動員先の陸軍造兵廠にてリンゴ、枇杷の配給あり。下宿にありては夢にも食べられないものである。
 然し我々学生が、勉学をなげうって額に汗して勤労にいそしむとき、これくらいの報酬は当然すぎるほど当然だ。我々はこの第七工場の工場長のために働いているのではない。祖国日本のために鮮血に染まって戦場に倒れていく同胞たちのために、こうして油まみれになって毎日働いているのだ。

 造兵廠の技術将校たちが、身を安全の域に置いて、安閑として良衣をまとい、美食を食らいて、恬として顧みざる見て甚だ心外に堪えず。。

 *(などと、若者のちゃちな正義感をぶちまけているが、この時の巨大な最新式高射砲は五式一五㌢高射砲といい、総電動式の最新型で、砲身の長さが9m、砲弾の高さが180㌢もある巨大なものだった。終戦直前にようやく二台が完成して、東京の久我山陣地に配備され、一発で29爆撃機2機を撃墜したという)。。
 ついでその日の日記には・・
    ・・・・・
 今日、駅で一人の狂人を見た。
 五十台だろうか、頭を五分刈りにした中年の女性である。
彼女は暴れまわって省線電車に飛び込まんとし、それを三十四、五の男と三十過ぎの女性が必死に腕力で押さえつけているのだ。

 彼女のどんよりとしたうつろな眼、恐怖に満ちたギョロ目・・
 おそらく身内の者であろう二人に取り押さえられた彼女の目には、その二人が恐ろしい鬼に見えたに違いない。いや取り囲んでいる野次馬連中すべてが、鬼どもに見えたのであろう。
 恐怖におののいているその目、目、目・・

そして取り押さえてる男が叫んだ「お母さん!」という一言。。
ねじり上げられた狂人の細い腕、
青白く静脈の浮かんだ痩せ細ったその顔。。

   ・・・・
 と、興奮して日記に書いている。
 やっぱり7月の13日は,70年前も今も無気味な魔の13日だった。。
 今日はどこへも出かけず、パソコン相手にじっとして居よう。
 何とか雨は上がったようだが。。



(114)野原の小さき花たち

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       (114) 「野原の小さき花たち」


   * 「白ツメクサ」      

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 「シロツメクサ」はマメ科の多年草で、畑や原野にいっぱい広がっています。
「シロツメクサ」と言うよりも、一般には「クローバー」の方が通りがよい植物で クローバーというと「四っ葉のクローバー」ですが、これがなかなか見つかりません。
 「四っ葉のクローバー」は十字架に見立てられ「幸運」のシンボルとされていますが。逆に二つ葉を見つけると「不幸」を、五つ葉は「失恋」を意味するそうですから、皆さんご用心!



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  「ツメクサ」の名は「1846年.弘化四年、オランダから送られてきたガラス器具の箱の詰め物に使われていた草の種を撒いたら芽生えたことから「つめ草」という名前がつきました。
 「ツメクサ」はもともと欧州、北アフリカの原産で、現在見られるのは、江戸時代に入ってきたものの改良種だそうです。
 
 佐賀地方の方言では「シロレンゲ」または「ミツバ」と呼んでいます。
 日本には外国から来た帰化植物が多いですが、佐賀県にはそのうちの10%・215種の帰化植物が知られています。


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                      【大きくして見ると、こんなに可愛い花が咲いています】

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           * 「ニワゼキショウ」  ↓

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   「ニワゼキショウ」はアヤメ科の多年草で北米原産の帰化植物ですが、明治20年に植物園に植えられてから、各地に広がったといわれています。
 幅1センチ足らずの紫色のごく小さな六弁の花ですが、原っぱや路傍などに人に踏みつけられながらも健気にきれいな花を咲かせています。

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 花は小さいですが、よく見るとなかなかきれいな花なのに殆ど評価されません。
あまりに普通にありすぎて返って人目につきにくいためでしょうか。
花は7月上旬に、朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、とても一日花とは思えないほどたくさん開き、種子も大量にできます。これが生命力の源でしょうか。。


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              *  「ネジバナ」    ↓

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 「ネジバナ」はラン科の多年草で6月後半から7月前半にかけて各地の明るい草原に咲いています。  小さなピンク色の花が20個くらいラセン状にねじれて咲いている、珍しい花です。

 ねじれているから「ねじ花」と言う名前がついて居ますが、花は10日くらいで枯れてしまます。
なぜねじれるのか不思議ですが、片方にだけ花がつくと茎が傾くから。。と言う説もありますが、ほんとかな? こればかりは花に聞いて見なければ分りませんね。


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    ネジバナは別名を捩摺(もじずり)といい、百人一首の中にも歌が入っています。


        みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに
           乱れむと思ふ 我ならなくに

                                       (古今集) 河原左大臣


 *昨年も7月は雨が多くて冷夏でしたが、今年も雨続きで年寄りには返ってしのぎよい気温になって居ます。台風11号の進路次第では、まだしばらく雨が続くかも。。




(115)野原の小さき花たち②

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        「野原の小さき花たち」 ②

    *  「イヌタデ」

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    「イヌタデ・犬蓼」は道端や野原など、どこにでも普通に見られるタデ科の一年草です。
 夏から秋にかけて小さな紅色の穂をつけますが、ガクだけで花びらはありません。
 その赤い花穂を「赤飯」に見立てて「赤まんま」とか「赤のまんま」という別名があります。
 
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                手にしたる赤のまんまを手向草     富安風生


  食用になる「柳タデ」に対して何の役にも立たない「タデ」という意味の「イヌタデ」ですが、 昔は女の子の「ままごと遊び」に使われていました。
 【蓼食う虫も好き好き】と人の好みはさまざまですが、この場合の蓼は「柳蓼」
のことで、食べると苦味があるそうです。
同じ草むらに白いのがありました。これもイヌタデの一種でしょうか、
「シロバナイヌタデ」と言うのかな?  

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       *  「露草」  
   
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  ツユクサの花びらは綺麗な紫色でとても可憐な花です。ちょっと触っただけですぐ壊れそうですが、なかなか丈夫な植物で、露草の全体を取り除くのは大変です。除草しても、集めたところで繁殖し、川に流すと川ぶちでまた増えてきます。だから「ミズクサ・水草」と言う方言があるほどです。
 とても露の間に消える「露草」とは言えません。



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       露草も露のちからの花ひらく     飯田龍太


    * オオムラサキツユクサ    

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  「ムラサキツユクサ」はツユクサ科の植物ですが、露草とは花の形も違い、ツユクサよりも大きくなっています。
 原産地は北アメリカで、明治の初めに渡来して野生化し、観賞用にもよく栽培されています。
 花期は6~9月と長く、花は朝開き午後にはしぼんでしまいますが、茎の先につぼみをたくさんつけているので青紫の花を次々に咲かせます。その花をつぶすと、青い汁がでます。


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  花色は紫色が基本ですが、園芸種にはほかに、ピンクや赤、白い花もあります。
 おしべのまわりにもじゃもじゃの毛がありますが、紫、赤、白と花の色と同じ色の毛が生えているのが面白いですね。


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  *昨日までは涼しかったですが、今日は朝からカンカン照り、セミの声も聞こえてきました。
   家内の月一の検診にお付き合い、車中も熱かったです。。
   全国うだるような暑さ。。



(116)キョウチクトウ

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       (116) キョウチクトウ(夾竹桃)


            【独特の赤い色・キョウチクトウ】 

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 *「キョウチクトウ」はインド原産の常緑低木ですが、江戸時代には渡来して、夏の庭木として愛好されてきました。 また、車の排気ガスにも強いので、公園や高速道路の分離帯などにも植えられています。
  葉が竹のように狭くて、花が桃の花に似ているので「夾竹桃」の名前がつきました。
 鮮やかな紅色の花が枝先に群って咲きますが、園芸種には淡黄色や純白の花もあります。 

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            夾竹桃一枝折れて咲きゐたり    徳川夢声  

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      *夾竹桃・白

                 【夾竹桃の白い花もきれいです】  

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 夾竹桃の花はもともと赤紫色ですが、白いのもあって、並んで植えてあるとひときわ目立ちます。
 息の長い花で、初夏から真夏の今でもいっぱいに花を咲かせています。
 よほど性の強い木なのでしょうか、原爆投下後30年間は草も生えないと言われたあのヒロシマで、最初に生えてきたのは夾竹桃だったという話もあります。


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 夾竹桃の葉は、珍しく三枚輪生するのが特徴ですが、葉や樹皮から出る白い乳液には心臓毒があります。 馬が葉を食べてぶっ倒れたという話もあり、西南戦争の時「この枝を折って箸にして使った官軍の兵士が中毒した」という話も伝わっています。

 口には入れない方が無難ですが、一方、強心剤や利尿剤としての効用もあるそうです。。

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                   夾竹桃花なき墓を洗ふなり   石田波郷


 *昨夜は涼しくてよく眠れましたが、朝、起きがけにふくらはぎがつって痛かったです。最近昼寝ざめや起きがけによく起こります。何しろ90年も使っているので、筋肉も相当老化しているんでしょう。
 
 水分やミネラル分が不足すると、筋肉が収縮するそうだそうです。足の指先を握って手前に引いてみましたが、良くなりません。仕方なく、痛みを我慢して無理して起きて、少し歩いたら良くなりました。血液が足の方に下がったせいかもしれませんね。

  *  昼から4人だけの中学のミニ同窓会です。・・
      みんなまた少ししわが増えたかな?
      それとも物忘れがひどくなったかな?   
      まぁ、元気に一杯やって喋りまくろう。。(^^)/





(117)蓮の花

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          (117) 「蓮の花」       

   佐賀城の南濠は昔から蓮の花で一杯でしたが、数年前「ミシシッピーアカミミガメ」と言う外来種のカメにやられて全滅していました。ひところ流行った愛玩用の小さい「ミドリカメ」が大きくなって、手に負えなくなった飼い主が勝手に堀に捨てたものが大繁殖したようです。

 佐賀市では数年前から官民一体で蓮堀の再生・保存に努めた結果、昨年、今年とまた佐賀城の南堀いっぱいに蓮が広がって、たくさんの美しい白蓮で市民の目を楽しませています。


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 「蓮の花」 はスイレン科の多年生水草で、夏に香りのある美しい花をつけます。
  花びらは普通16枚で、空海が開いた高野山も16峰が重なって蓮の花の形をしているそうです。


         「白蓮」

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 蓮の花は朝開いて夕方に閉じる運動を繰り返して、4日目に散ります。
 仏教でいう、西方浄土は神聖な蓮の池とされ、仏教伝来と共にわが国でも各地で栽培されるようになりました。純白な蓮の花は浄土を象徴するものとして、仏像の台座などでよく知られています。

 
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                    花ひらく・・

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 蓮の花が終わったあとの花択に蜂の巣のような穴があるので、古代は「ハチス」と呼ばれていました。 子供のころ、よくこの蓮の実を食べたものです。
 ちょっとほろ苦い味。。


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       夕立の来(く)べき空なり蓮の花      芥川龍之介


     *台風が中・四国を横断しています。
       おおきな被害が出ませんように。。

(118)蓮の花②

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        (118)  「蓮の花」 ②

    佐賀城公園の蓮のなかには、普通の十六弁の白蓮とは違うものがちらほら見受けられます。

          「八重咲きの蓮の花」   

 
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  普通、蓮の花は十六弁の白い蓮ですが、他にも色々の種類があるようです。
これは白蓮ですが、花びらが多い八重咲になっています。古くからあったのか「白万葉蓮」と言うようです。

 
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        「淡いピンクの蓮の花」

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                  ↓ これは八重咲きのピンク色です。
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  白蓮で,花びらのフチだけがほんのりと赤みを帯びた蓮の花が咲いて居ました。
  「法華寺蓮」と言うようなので、歴史的には相当昔からあった蓮なんでしょう。



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        興亡や千万の蓮くれなゐに   山口青邨


   *爽やかな青空ですが、日差しは強い。
    洗濯物を干したり、スーパーに買い出しに行ったり。。
    昼寝をしていたら、近くのお寺から珍しく鐘がなった。
    おさな馴染みの和尚の奥さんの葬儀開始の鐘だろう。。

    諸行無常の鐘の音だ。
    横浜育ちのきれいな奥さんだったが。。
    

(119)紅蓮

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     (119)  「紅蓮」
 

 蓮は花が終わって実が生るころに真ん中に蜂の巣に似た穴が出来るので、古代は「ハチス」と呼ばれていて、これが平安時代に短縮されて「ハス」になりました。


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 仏教では西方浄土は神聖な蓮の池とされ、日本でも仏教伝来以来寺院を中心に蓮池として、各地で栽培が広がりました。空海が開いた高野山もハスの花と同じく周囲を十六の峰々に囲まれているそうです。
 昔は蓮の花は純白の色と決まっていましたが、最近はビジュアルブームなのか、公園などの池には、この紅い蓮の花が目立ちます。

                                       京都大覚寺・大沢の池
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          「 紅蓮」                  

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  赤い蓮の花といえば「大賀蓮」が有名ですね。
 もともとハスはインドあたりが原産地で、古代に中国を経て日本に渡来しました。昭和26年、千葉県検見川の2千年前の土壌から大賀一郎博士によって、発掘された蓮の実が発芽して、一躍この蓮の生命力が有名になり、今は「大賀蓮」として各地に植栽され、美しいピンク色の花を咲かせています。

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   発掘は地元の中学生や一般のボランティアの協力で行われましたが、めぼしい成果が無く、発掘は明日は打ち切りと言う前日の夕刻に花園中学の女生徒に寄って地下6mの地層から3粒のハスの実が発見されました。
 その3粒の実のうちの一粒が発芽して生育し、翌昭和27年7月にはきれいなピンク色の大輪の花が開いたのです。

 今はこの大賀ハスの種子が全国に移植されて、多くの人の目を楽しませています。


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    *連休で家に帰っている娘のおごりで、佐賀牛レストランにステーキを食べにいきました。
     ここは、農協直営の佐賀牛専門の高級レストラン、博多や銀座にも支店があります。
     でも、安い方のランチなので肉よりも野菜が一杯、麦飯を鶏のようにパクついて来ました。

     福岡、北九州、長崎、久留米などの大型車がズラリ・・
     帰省中の若者らしきものや、おばぁさん連れがめだちました。
     親孝行の食事かな? それとも一家団欒か・・
   

(119)紅蓮

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       (119)  「紅蓮」
  
  蓮は花が終わって実が生るころに真ん中に蜂の巣に似た穴が出来るので、古代は「ハチス」と呼ばれていて、これが平安時代に短縮されて「ハス」になりました。

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 仏教では西方浄土は神聖な蓮の池とされ、日本でも仏教伝来以来寺院を中心に蓮池として、各地で栽培が広がりました。空海が開いた高野山もハスの花と同じく周囲を十六の峰々に囲まれているそうです。
 

                                           京都大覚寺・大沢の池

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           「 紅蓮」 
  
 昔は蓮の花は純白の色と決まっていましたが、最近はビジュアルブームなのか、公園などの池には、この紅い蓮の花が目立ちます。    

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   赤い蓮の花といえば「大賀蓮」が有名ですね。

 もともとハスはインドあたりが原産地で、古代に中国を経て日本に渡来しました。
昭和26年、千葉県検見川の2千年前の土壌から大賀一郎博士によって、発掘された蓮の実が発芽して、一躍この蓮の生命力が有名になり、今は「大賀蓮」として各地に植栽され、美しいピンク色の花を咲かせています。


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    大賀ハスの発掘は地元の中学生や一般のボランティアの協力で行われましたが、始めはめぼしい成果が無く、発掘は明日は打ち切りという前日の夕刻に、花園中学の女生徒によって地下6mの地層から3粒のハスの実が発見されました。

  その3粒の実のうちの一粒が発芽して生育し、翌昭和27年7月にはきれいなピンク色の大輪の花が開いたのです。


      利根川のふるきみなとの蓮(はちす)かな     水原秋桜子


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    今はこの大賀ハスの種子が全国に移植されて、多くの人の目を楽しませています。
 
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*  昨日はパソコンの調子が悪くて困りました。パソコンと言うよりもサーバーの変調だったようです。
 スマホがウエブに参入して以来、パソコンのトラブルが多くなりました。特に週末の夕方から夜にかけてが多いですね。

 昨日は連休で家に帰っている娘のおごりで、佐賀牛レストランにステーキを食べにいきました。
 ここは、農協直営の佐賀牛専門の高級レストラン、博多や銀座にも支店があります。
 でも、安い方のランチなので肉よりも野菜が一杯、麦飯を鶏のようにパクついて来ました。

  福岡、北九州、長崎、久留米などの大型車がズラリ・・
  我が家の大衆車は隅の方で小さくなっていました。。(~~:)

   帰省中の若者らしきものや、おばぁさん連れがめだちました。
     親孝行の食事かな? それとも一家団欒か・・

   

(120)ムクゲ

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      (120) ムクゲ

                       【清楚なムクゲの花】

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 ムクゲ(木槿)はアオイ科の落葉低木で原産はシリアあたりだそうですが、一般には中国が原産となっています。日本には、平安時代に中国から薬用植物として伝わってきました。
 花の蕾や木の皮をを胃腸薬や下痢止めとして使うそうです。
 ムクゲの名前は中国名の「木槿花」を音読みにしたものです。


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            墓地越しに街裏見ゆる花木槿(はなむくげ)      富田木歩   
  

 ムクゲは枝がまっすぐに立つ性質があって、真夏の炎天下でも次々に花を開き、秋へかけて1~2月も花を楽しめます。
 花は直径5~6センチの五弁の花で、花の色は紅紫が普通ですが、最近は白色、ピンク、黄色などの園芸品種が生まれています。


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  ムクゲの花はきれいですが、朝開いて夕方にはしぼんで落ちてしまうので、 「槿花(きんか)一朝の夢」と、栄華の儚なさにたとえられています。また昔の武家社会では、ぽとりと落ちる一日花のゆえに「首が落ちる」と、庭木としてはあまり歓迎されなかったとか。。


     それがしも その日暮らしぞ 花木槿 (はなむくげ)    小林一茶
   
      
    【八重咲きのムクゲ】 
 
     ムクゲ(木槿)はふつう、五弁の一重ですが、八重咲きのムクゲもあります。
  

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   *いつものことながら、食料品の買い出し。

 農協直売所では、有明海のムツゴロウのかば焼きがありました。五匹で600円。
 むつごろうは捕ったらすぐ、生きたままタレをつけて丸ごとかば焼きにするそうです。
 死んだのは美味しくないとか。。 ザンコク・・

 イオンではウナギのかば焼きが。。案外安いなぁ、と思ったらインドネシア産でした。
 そういえば、今年は土用の丑の日が7/24と8/5の2回くるそうですね。
 




(121)ハツユキカズラ

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      (121) ハツユキカズラ(初雪カズラ)

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 ハツユキカズラ(初雪かずら)は夾竹桃科のテイカカズラ属の常緑つる性の植物です。
 日本、朝鮮の原産で、ピンク色の新芽と白い斑入りの葉が入れ混じってとてもきれいな観葉植物です。
    赤い新芽の色は次第に白色に変わって行きます。



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                  【さわやかな彩り・ハツユキカズラ】 

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 *風が爽やかで過ごしやすい。。  
  一昨日、扇風機を掛けて昼寝したのが悪かったのか、微熱が出て体の節々が痛くなり、
 昨日お医者さんで薬をもらってきた。。 熱中症かと思ったが、「カゼでしょう」の一言。。

  でも、風邪は一日で通りすぎたようだ。
 薬も今日でやめよう。
 
 うたたねの昼寝の夢は、亡くなった友達二人とのゴルフ行。
シャツを忘れたり、スタート前に日が暮れてしまったり、とんだ失敗の連続だった。とにかく夢は不定理なものだ。
  明日はどんな夢を見るだろう。。

  
       中年やよろめき出づる昼寝ざめ      西東三鬼



(59)土用の丑の日

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       (59) 土用の丑の日

 「土用の丑の日のうなぎ」 
 今日は7月24日、土用の丑の日だ。今年は7月24日と8月4日の2回丑の日がくるそうだが、恒例の土用のウナギも2回食べるのかしらん?

 戦前、子供の頃はよく鰻取りに行った。川の石垣の間に潜んでいる鰻を釣り出すのである。幸い、近所にウナギ屋さんがあり、捕まえた鰻を持って行くと、なにがしかのお駄賃を呉れる。
 有明海沿岸の竹崎地方は「ワタリガニカニ」の「竹崎蟹」が有名だが、この辺りの海岸は砂地で、有明海にありがちの泥だらけの干潟のようにドブドブしていない。昔はここらあたりでは鰻をとるのに「ウナギ塚」という漁法があった。

 海岸に畳一枚ほどを板で囲い、その中にたくあん石ほどの石をたくさん入れて置くのである。干満の差がひどい有明海の潮が満ちてくると、ウナギが良き住みかとばかり集まってくる。潮が引いて石を取り除くと、石の下には青色の旨そうなウナギがウヨウヨいると言うわけだ。石の出し入れは大変な仕事だが、漁法としては何とも単純明快な漁法であった。それだけ昔はウナギが多かったと言うことだろう。

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                      (うなぎ塚漁法)


イメージ 2 有明海沿岸で、竹崎よりもっと東の諸富あたりでは、潮が引いた筑後川の河口あたりにある「ウナギ穴」を手探りしたり、「ウナギ掻き」で引っかけて獲るが、中流付近では竹で編んだ「筌・ウケ」と言ううなぎカゴや付け鉤で捕る。

 筌(ウケ)は直径10~15㌢で長さが50㌢~1mくらいの竹かごで、エサはタニシをつぶして入れて置く。これを30個くらい、夕方に川や堀に仕掛けて置き、動かぬように竹グシで止め、目印にコモの葉を結んで置く。

    ← ウケ (うなぎかご)



 翌朝早く引き揚げてみると、一カゴにたいてい2,3匹は入っている。
 戦前の子供たちは浸け鉤(ツケカギ)でウナギを獲った。ウナギ鉤にドジョウを輪切りにして餌にし、糸を結んだ竹グシを岸に差して置く。何十本も浸けるので、やはり目印に草で目印にする。ウナギのほか、ナマズやドンコも釣れるが、これまで食べたことはない。ドンコは佐賀・長崎の方言では「ドンポ」という。子供の頃のカクレンボ遊びで、子供たちが「石垣ドンポ顔出すな」とはやしていたのを思い出す。

 土用の丑の日に、鰻を食べる風習は江戸時代の平賀源内が、夏枯れのうなぎ屋のために作った、いわばコマーシャルだというが、夏痩せに最高だから鰻を食べよう、とは千年も昔の万葉集にも歌われている。

      石麻呂にわれ物申す夏痩せに
        良しといふ物ぞ鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ 
   
                       大伴家持 (万葉集・巻十六の3853)

 大阪ではスタミナ源として鰻丼を良く食べる。若いころ、初めて大阪の道頓堀に行った時、うなぎ屋の看板に「まむし」と大書してあったので、ギョッとしたのを覚えている。
 ウナギ料理では日本一の福岡の水郷「柳川」では、丑の日に限らず年中蒲焼の香ばしい匂いが町中に漂っているが、毎日莫大な鰻の命を犠牲にしているのが気になるのか、柳川の町の中には作家の「劉寒吉」の鰻の供養碑が建っている。


             筑後路の旅を思へば水の里や
                 柳川鰻のことに恋しき                   劉寒吉




(122)ノウゼンカズラ

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            (122) ノウゼンカズラ  

      
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 ノウゼンカズラ は近くの木に巻きついて行く、つる性の落葉高木です。
 中国の原産で平安時代に渡来しました。漢名の 「凌霄花」は 「凌」はしのぐという意味で「霄」は空の意味です。 天を凌ぐほど高くまで登っていくという意味で この名がつきました。


               松高きかぎりを凌霄(のうぜん)咲きのぼる    橋本多佳子


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 ノウゼンカズラの花は妖艶で一日で落ちてしまいますが、また次から次に咲いて茎もよく伸びます。

 昔はこの花の蜜が目に入ると、目がつぶれると言って、嫌われる地方もありましたが、この木がほかの庭園木に巻きついて枯らしてしまう為に嫌われるので、特別に毒があるわけではありません。
   漢方では花を利尿剤として使うそうです。


                                        【妖艶なノウゼンカズラの花の色】  
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(123)シモツケ

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        (123) シモツケ

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 「シモツケ」は初夏から夏にかけて咲くバラ科の落葉低木で、ごく小さな五弁の花が固まっていっぱいについています。やや紫がかった淡紅色の花がきれいです。 


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 下野(しもつけ)の国で始めて見つけられたので「シモツケ」の名前がつきました。
 しかし、下野(栃木県)に限らず、北海道から九州まで、どこの山地でも良く見られます。

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イメージ 7 ← シモツケソウ
「シモツケ」に良く似た花に「シモツケソウ」がありますが、こちらは落葉低木ではなく、多年草でシモツケよりも大きくなっています。シモツケとシモツケソウ・・
木と草で、名前も大きさも逆転しているのがなんか面白いですね。

  シモツケの葉はギザギザのある柳の葉のような形ですが、シモツケソウの葉は手のひら状で
、切れ込みの深い紅葉の葉のような形をしているのが相違点です。


  
   *台風12号の接近のためか風があってしのぎやすい朝になりました。 
  まだ、雨も降らず、風も弱いし、やや勢力が弱ったので、大きな被害にはならないだろうと、勝手に思っています。・・
  今更逃げ出そうにも行き場所もないし。。
     

(124)フサフジウツギ

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       (124) フサフジウツギ(房藤空木)   

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 「房藤空木」はフジウツギ科の落葉低木で樹高1,5m.中国が原産です。
 花が藤のように房状に枝の先端につき、葉が空木の葉に似ているのでこの名があります。
 派手な花と香りで蝶を呼び寄せるので「蝶の木」と呼ばれることもあり、香りが良いので世界的によく栽培されています。。

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 フサフジウツギは枝の先に長さ15~20センチくらいの「トラノオ」を大きくしたような細長い花序を出して,淡紫色の小さい花をたくさん付けています。花期は6月~11月までと長く、花色も藤色、紫紅色、白色と様々で園芸品種もよく出回っています。 

 その集まった小さい花は8ミリぐらいの小さいもので、香りはいいですが、有毒植物です。


               【梅雨空に藤色が目立つフサフジウツギ】   
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                      白い花もあります。

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    *台風はそれらしきあとも残さず、おとなしく日本海に去っていきました
     今日もまた、薄雲をなびかせて台風一過の爽やかな青空が広がって居ます。

      家内を同窓会に送っていったついでに、また佐賀城公園の堀端一周、
      蓮の花は真っ盛りですが、やや盛りを過ぎたか。。
      さすがに暑くてひと汗かきました。。
  

 
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