*マイブログは一応 アメーバーブログに、同名の95歳ブログ「紫蘭の部屋」を開設してみましたが、これまでと勝手が違い、今一つパットせず、まだウロウロしています。そこで、も少しあちらの部屋がきれいに出来上がるまでは引っ越しは我慢するつもりです・・
掲示板は、teacupの(何でもフリートーク)のジャンルで「昭和は遠くなりにけり」を開設済みで、これまでに1000回ほど書き込みがありました。女性の方が4名ほどでなかなかにぎやかです。よろしければ皆さんも一度覗いてみてください。
** teacup掲示板・カテゴリー「なんでもフリートーク」の「昭和は遠くなりにけり」
「太公望」 ①
昨日はマタタビで猫を釣る話だったが、もともと釣りは魚を釣るものであって、猫を釣るなどとはもってのほかの話である。では話のついでに、今度はのんびりと魚釣りの「太公望」の話でもしてみよう。
現在、日本の釣り人口は1千万人ともいわれているが、川や池、クリーク、海と日本ほど釣りに恵まれた国はほかにはないだろう。自然のクリークが縦横に走っていたころは、我が筑紫平野はフナ釣りのメッカとも言われていた。網の目のようにつながったクリークにマブナやヘラブナが大繁殖して全国的にも有名になって、多くのマイカーが押し寄せていたが、農地改良の圃場整備でクリークがコンクリートで護岸され、あまりにきれいになり過ぎて、今は太公望の姿も、あまり見ることがない。
(佐賀のフナ釣り)
魚釣りの好きな人を「太公望」という。
「太公望」という名前は紀元前11世紀ごろ、中国の周という国の「渭水」のほとりで釣りをしていた「呂尚」を、周の文王が「これぞ我が太公(祖父)が待ち望んでいた人物である」と言って召し抱えた、という話から来ている。
そのとき呂尚は、曲がっていない真っ直ぐな針を使い、その上わざと釣り針を水中には入れずに水面から三寸上に垂らしていたとも言われている。
釣れますか などと文王 側(そば)により
という江戸時代の川柳があるが、釣りをしている人を見かけると、つい釣れますか?と声をかけたくなるのが人情である。。私がよく散歩する多布施川でも、いつも決まった場所でじーっと川面を眺めながら釣りをしている人を見かける。先日も対岸から声をかけてみたが、釣りに熱中している太公望には、声が届かないようであった。
釣果をかついで意気揚々と・・
以下、 お節介焼きの他愛もないお話です。。
Aさんが釣りをしていて、話しかけてくる人を背中で観察してみると、どうやら二つのタイプがあるそうだ。つまり「釣れますか?」と人間の行動に興味を持つ人と「何が釣れますか?」と魚に興味を持つ人の二通りである。
魚に興味のある人は、置いてある魚籠(びく)を覗いたり、勝手に人の魚籠の中に手を入れて取り出し、大きさを調べたりする。 ところが不思議なことに釣りを見に来る人は案外に魚に疎く、会話も珍妙なものになる。
たとえば、魚籠のなかに「黒鯛」が入っていたとする。
そうすると、まず「鯉」ですか、「鮒」ですか、と聞く人が多いそうだ。
○ お節介焼き文王
Aさんは、海釣りが好きである。よく黒鯛などを釣ってくる。
そこへ釣れますか?などと例の「お節介な文王」がやってきた。
「いやー、大きな鮒(フナ)ですなぁ!」
「?」
「鯉じゃないようですな、ヒゲがないから・・」
「?」
「しかし、せっかく釣っても、へら鮒はあまり美味くはないでしょう?」
「これは黒鯛ですよー」
「あ、そうですか。黒鯛ねえ・・黒鯛がこんな岸近くにいるんですかねぇー」
「いますとも、黒鯛はむしろ岸近くにいるんです」
「そうですかねー、へら鮒のようだがなぁ、この辺ではへら鮒のことを黒鯛というのかなぁ・・」
こんな人は、いくら黒鯛だと言っても、信用しないのである。
「ところで、餌はなんですか?」
面倒なのでAさんが、黙って蛹(さなぎ)を見せると、
「ほほう! 馬糞ですか・・」!?
Aさんは全く悲しくなってしまい
「いや、さなぎですよ」
「ああ、蛹ですか、何のさなぎですか、蛙のですか??」
「いや、蚕(かいこ)のさなぎです」
「ほほう、貴方は養蚕をおやりですか?」
「いや、そうじゃありませんが、養蚕をやっている農家から蛹を貰ってくるのです」
「ミミズの方が釣れるんじやないですか?」
「ミミズは海では駄目ですよー」
「そうかなあー、僕はミミズの方がいいと思うんだがなあ・・ミミズの方が。。」
こうなっては、もう相手はして居られない、いくら文王でも無言のまま無視するより仕方がない。。
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(緑したたる初夏の多布施川)
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